動物病院に対する不満で必ず上位にくる「待ち時間」
アンケート結果からも経験則からも、長く待つ病院だと1~2時間の待ち時間が発生する事もあります。
「待ち時間」の改善には、診察時間の短縮や、スタッフ増員、調剤の簡略化など様々な観点からの対策が考えれますが、最も有効な改善は「予約制の導入」でしょう。
しかし、動物病院に新たに予約制を導入する事に慎重になられる方が多いです。
実際に予約制の導入は、朝開始し夜に中止するといったライトなものでは無く、診療時間や診療方法を再構築する必要があります。
故に導入を躊躇される方も多いでしょう。
このような動物病院でも導入できやすく、それでいて待ち時間の軽減に役立つシステムが順番予約システムです。
WEB順番予約とは?
そもそも「順番予約」という言葉自体を聞きなれない方も多いのではないでしょうか?
「予約」という言葉からは、〇日○時という枠を押さえる時間予約を連想される方が多いように感じます。
「順番予約」は、「順番取りシステム」というのがどちらかというと正確な表現となり、飲食店や金融機関などの受付システムと同じと言うとイメージしやすいのではないでしょうか。
来院(来店)された方に番号を発行し、掲示板などに番号を表示し、順番を整列させるシステムです。
順番取り自体は、動物病院や医院でも古くから採用されている方法で、受付開始時間に並び、診察券を出すor名簿に記帳するなど様々な方法で実施されてきました。
ただし、この旧来からの方法だと患者様の待ち時間は長くなる傾向にあり、受付のためだけに来院する手間や実際の診察時間が読めないなどのデメリットが生じます。
そこで、ITの進化やスマホの普及とともに、誰もが持っているスマホで自宅から番号を発券させる「WEB順番予約システム」が浸透してきました。
発券機の代わりがスマホになる事で、初期導入コストが大幅に下がり、
発見場所が病院から自宅に代わる事で、一日仕事であった通院時間を大幅に短縮する事ができます。
動物病院に順番予約を導入するメリットは?
動物病院に順番予約を導入するメリットは、当然に混雑の緩和ですが、
本当にお勧めできるポイントは、導入が簡単でトラブルが起こりにくい点です。
順番予約は、時間予約制システムと比べ簡単に導入でき、既存受付管理に対する侵襲性・破壊度も低いです。
また、当日で終わるサービスであるため患者さんの予約忘れも少なく、システムが単純なので操作ミスなども少なく、トラブルが起こりにくいサービスといえます。
このような特徴から、スタッフ人員に限りがある動物病院には導入しやすいです。
また、動物病院は、全科診療が多い・動物種が2種以上来院するという独特な特徴を持ちます。
この特徴から、動物病院では診察時間が一定しないケースが多く、時間に縛られない順番予約がフィットしやすいといえます。
動物病院に順番予約を導入するデメリットは?
導入する事によるデメリットを心配される方、ご安心ください。
数々の導入事例に立ち会わせて頂いた経験から申し上げて、順番予約を導入するデメリットはほぼございません。
年配の方が多いため、トラブルとなる事を不安視される方が多いですが、率先して利用されているのもご年配の方です。
もちろん、新しく始める事に対する負担は少なからずありますが、単純なシステムである事が多いため、比較的スムーズにスタートが可能です。
動物病院に順番予約を導入する際の注意点
順番予約システムは動物病院にとって、恐らく負担なく導入でき、病院側・患者側それぞれにメリットをもたらせてくれます。
しかし、システムの種類や病院の状況によっては、あまりメリットを感じないケースや負担のみが増えてしまうケースもあります。
全ての予約システムにいえる事ですが、予約成功(病院側・患者側それぞれにメリットある状態)のカギはいかに多くの方に素早く浸透させるかです。
下記に浸透しにくいポイントを中心に注意点を挙げますのでご確認ください。
アプリが必要かどうか
順番予約のシステムで、スマホアプリを利用するケースは多いです。
アプリはプッシュ通知(スマホに強制的に通知を送る)が利用できる事や、カスタマイズ性から便利な面も多いですが、患者さんへの導入ハードルがかなり高いです。
今このページに辿り着いてお読み頂いている方だとイメージできないと思いますが、アプリをインストールするという行為を挟むだけでかなりの数が離脱してしまいます。
アプリ導入のためのパスワードがわからないという方もたくさんいらっしゃいます。
また、アップデートが必要なケースも多く、患者さんのスマホの種類も様々で、その対応もマチマチであると言うように、思った以上に運用で苦労されます。
必要以上に情報を取得していないか?
ワンタッチは特徴溢れる動物病院に合わせて、セミカスタマイズをお受けしています。
しかし、入力の項目の増加希望については別案を提案させて頂いたり、場合によってはお断りさせて頂きます。
システム開発をしていると、ついついあれこれと入力項目や機能を追加したくなります。
しかし、思いつくまま増やしていくと、結果ムダに肥大化した初見殺しな重厚なサービスが出来上がってしまいます。
行政サービスや昔ながらのサービスでご覧になる事も多いでしょう。(誰もわからない機能や複雑すぎる画面などなど・・・)
そこでワンタッチ開発の信条は、「順番を取る事」をセンターピンとして、取得する情報は、センターピンに必要な機能のみに絞るとしております。
そのため、ワンタッチはシンプルすぎると思われる事もありますが、多機能と操作性はトレードオフの関係にあるとご理解ください。
あれもこれも聞き取りをする事で情報精度は高まりますが、予約をスムーズに回す事を考えた場合、より多くの方が負担なく予約できる事を優先しましょう。
初診が利用できない
病院の考え方にもよりますが、初診患者は予約を受け付けない場合も注意が必要です。
初診を予約で受付けない場合、下記のような問題が考えられます。
- 初診患者が別対応のため受付スタッフの工数が増える
- 初診患者をシステムではじくために、余計な入力項目が増える
- それでも予約してしまう初診患者の対応に工数が増える
- 予約が浸透するほどに、初診患者の待ち時間が肥大化してしまう
- 初診患者の来院動機を奪う可能性がある
以上のリスクから、ワンタッチでは初診の方も関係なく誰もが予約できるように基本設計しております(※カスタマイズで制限をかける事は可能です)。
同じ理由から、登録が無いと混んでいるかどうかもわからないシステムもありますが、ワンタッチではあえて誰でも簡単に今の待ち人数が見られるようにしております。
まず、反射的に初診は×と考えるのではなく、本当に初診を予約から外す必要があるかをお考えください。
動物業界自体は頭打ちから減少傾向です。せっかく興味を持ってくださった患者様に特段の理由なく負担をかけるべきか検討の余地があります。
初診には時間がかかる・時間を掛けたいなどの理由で、通常の順番列に入れたくない場合は、初診のみ時間予約を導入するor昼休み時間などを利用して初診診察を行うなど、別途初診用の対策をお勧めいたします。
限定的にスタートする
様子を見ながら導入したい病院様も多いですが、結果的に浸透が遅くなかなかメリットを受けられないケースが散見されます。
一部の飼い主(常連)のみに導入する、とりあえず告知はせずに使いだすなど色々工夫されていますが、全て悪手となるケースが多いです。
○月○日からスタートする旨を、お知らせやHP上での告知で徹底される事がスムーズなスタートにはベストです。
一部の方だけが使える予約に意味はありません。
今まで一気にスタートした事で、混乱からトラブルになったケースは一度もございません。
弊社では導入当日の立ち合いサポートも一部行っております。ご心配の場合はお声掛けください。
極端に患者が多い
メリットでもありますが、順番予約は上限無く患者を受け入れる事ができます。
対して時間予約を最初に枠を設定し、その枠を予約していくものですので、予約可能人数が決まります。
良い悪いではなく、2つの予約にはこのような違いがあります。
例えば、働き方を変えたいや昼はしっかりと手術時間を確保したい等の場合は、予約を制限するような工夫が必要です。
負担の無い導入であればワンタッチ順番予約がおすすめ
医院や歯科と動物病院との大きな違いは全科診療という点です。
来院する症例の幅が広く、診察あたりの診療時間が読めにくい動物病院には、時間予約よりも順番予約をお勧めできるケースが多いです。
導入時の注意点であげたように、順番予約を導入する事で患者様やスタッフの負担が増加する事になっては本末転倒です。
ワンタッチ順番予約は、順番を取る→確認するという一連の行為において不要な動作を徹底的に省いています。
どんな方でも置いていかない直観的で簡単操作なサービスのため、患者様への説明不明で開始可能です。
まずは一度お試しください!